調べたら Qt 5.1 がリリースされていましたので Mountain Lion への入れ方などメモします。
インストール
既に Homebrew で Qt 4.8.4 を入れていたので干渉を避けるため、ソースからビルドすることにしました。Qt Project から qt-everywhere-opensource-src-5.1.0.tar.gz をダウンロードしビルドします。
ビルド方法は Installation | QtDoc 5.1 が参考になります。
$ tar xzvf qt-everywhere-opensource-src-5.1.0.tar.gz
$ cd qt-everywhere-opensource-src-5.1.0
$ ./configure
$ make
$ sudo make -j1 install
途中でライセンスの選択を聞かれたので LPGL 版を選択しました。最後に PATH の調整をして終わりです。~/.bashrc に次を書き加えればいいでしょう。
export PATH=/usr/local/Qt-5.1.0/bin:$PATH
最後に希望のバージョンが入っていることを確認します。
$ qmake -v
QMake version 3.0
Using Qt version 5.1.0 in /usr/local/Qt-5.1.0/lib
Hello, World
Qt で画像をフルスクリーン表示する を参考にテストプログラムを作りました。
-- main.cpp --
#include <QApplication> #include <QPixmap> #include <QLabel> int main(int argc, char **argv) { QApplication app(argc, argv); QPixmap pixmap("/path/to/picture.jpg"); QLabel screen; screen.setPixmap(pixmap); screen.show(); return app.exec(); }-- main.cpp --
ソースコードを準備したらプロジェクトファイルを生成します。そのプロジェクトのビルドに必要なライブラリや追加のインクルードパス、使用する Qt のモジュールなどを記述するためのファイルです。
$ qmake -project
Qt 5.1 から、どうやら GUI アプリを作る(QApplication クラスなどを使う)にはプロジェクトファイルの修正が必要なようです。生成されたプロジェクトファイルに次の1行を書き加えます。
この修正をしないとヘッダファイルが見つからないと言われたり、なんとか解決しても Mac: Undefined symbols for architecture x86_64: “QApplication::palette()”, referenced from: という感じのエラーが出てリンクできません。
QT += widgets
そうしたら Makefile を生成してビルドします。
$ qmake
$ make
アプリの起動は .app ファイルを起動しましょう。
$ open hoge.app
指定した画像が表示されたら成功です。
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